ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

学校で使うモノ

PTAの予算で備品を寄付することが問題になり、その地域の教育委員会が「必要なモノは公費でまかなうことができる」とした記事がでてました。寄付を全面否定している感じではなく、学校側のルール無視が問題になっているようでした。

読んでいて「必要なモノ」の範囲が気になりました。まぁ黒板は教室にあるので、最低限でチョークと紙類とペンがあれば、それっぽい授業にはなるかな?・・・とも思いますが、この地域の委員会の考えは、分かり易くするための工夫とか、関心を引くための工夫とか、そう云う所もカバーしての「必要なモノ」なのかなぁ?だとしたらスゴいなぁと思うんですけど。

 

教室のモノを賄うための学級費というモノが昔ありました。相変わらず記憶にあまり自信はありませんが、月集金額の端数切り上げた二桁が学級費になっていたと思います。

初任時、初めての教室に入った時には棚にわら半紙がヒトシメ置いてありました。教室掲示を作るために画用紙や模造紙を先輩から頂き、油性ペンなどを借りた記憶があります。学級費では赤ペンや紙類、クリップや画鋲、油性ペンなどの消耗品を購入して、年度末に会計報告を出していました。でもまぁ一定自腹でやってた記憶です。21世紀になるまでに、学級費を集金することはなくなり、基本消耗品は公費で賄えるようになりました。色画用紙や中上質紙、赤ペンのインク、詰め替え用のノリ、クリップ、画鋲などなど・・・今は必要な時に頂けるようになっています。

 

でも、それは通常の消耗品であって、使いたいモノ全てではないんですね。プリントを作るだけなら、今は個人に支給されたPCで作れるので、自腹0でも問題ないかなぁと思いますけど・・・でもアプリにこだわるならそう云う訳にも行かないかぁ・・・操作教材を作ろうと思うと、使えるモノが校内にあるとは限りません。更に完成度にこだわりを持ってしまうとレアなモノを使いたくなる訳です。

口にすると怒られるのでしょうけれど、なんだかんだで結構自腹経営していました。でも、そもそもですけど、自費でワープロ購入が当たり前だった時代です。自費購入なのに、仕事で手書き書類を否定されたこともあります。ワープロで印字するには「リボン」が必要で、そんなのはみんな自腹だったんじゃないの?その内校内にPCが入りましたが、職員室に1台・・・教員は40人くらいいるんですけどね。21世紀に入っても職員室に2台でした。あまり日常的な使用率は高くなかったような記憶もありますが、使う時期が重なると順番待ちが大変でした。

公費で購入するのって原則地域購入だったり、結構手続きが面倒だったりで、コレのみだと買い逃してしまうことがあります。イベントや大会で「コレは使えそう」なんてモノがあっても公費購入は出来ませんので、必然的に自腹になります。そういうモノの方が教室で活躍する事が多かったし。カタログ販売などをしているようなモノなら後日注文すれば良いのですけれど、ネット時代じゃなかったしなぁ。

カメラも自分で買ったのを使ってたなぁ。教示で使う写真のフィルム代や現像料なんて普通に自腹だったし、ビデオテープやCD-Rなんかも殆ど自腹。そういう時代だったのか自分だけがそうなのかは知りませんが、特に疑問にも思わずやってました。

本もそうかなぁ。自分の勉強だとしか思っていなかったので、年にン万程度の出費を普通にしていましたが、保護者への貸し出しや同僚教師の勉強なんて事に目が向くようになって、公費を使って教室に置くようになったり。でもそう考えつつ衝動的に購入する本は多いのですが・・・

ソモソモ本当に・・・必要なモノは公費で賄えるようになった、のでしょうかね?昔々に「学校は科学の最先端であるべき」と言っていた方がいましたが、勤めてみると結構遅れている部分が物品の面でも感じることが多いのですけれど・・・