ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

児童観察

先月に知能検査をやらせてもらう機会があって今日はフィードバックでした。

今までは児童観察の後、保護者か担任からの聞き取りを行ってから検査実施、という流れでしたが今回は検査のみでした。それだけに検査中の観察が全力状態だったのですが、その甲斐あってか現状とのズレのない面談ができてホッとしました。

検査時間90分ちょい。この時間で検査に関わることやそうでないことを観察して記録していくのですが、これが結構大変です。

 

今は観察のポイントが大まかに頭の中にあるので、まぁまぁ何とかなってますが、元来私は観察が苦手な方だと思うんです。定型級担任の頃にそういうポイントが定着していたら運営の仕方が違っていただろうなぁと振り返ったりします。実際、結構見えていなかったと思いますし、若手の頃から度々指摘されていました。

それでも学級担任は毎日7時間位は同じ空間で一緒に生活するので、看取るチャンスも多く、長いスパンで考えながらアセスメントをすることができます。でも検査のみで観察となると90分。対象が一人に絞られているものの、難易度高めだなぁとあらためて思いました。

 

普段通っている病院の先生が書いていたコラムに「患者をちゃんとみる」という言葉が出てきます。これが意外にできていない、とも書いてありました。これって教員も同じだなぁと思いました。「子どもをちゃんとみる」はどこまでやれれば職務を果たしていることになるのでしょうか。

そこの病院はちょっと例外的なのですが、多くの病院では「短い診察時間で長い待機時間」というのが普通です。そう、診察時間は普通短いんですね。

診断時の児童観察時間はだいたい30分〜1時間といった所が多いように聞いています。関係者への聞き取りも付添人のみに行う病院と学校から家庭まで行う病院があったりして情報収集はマチマチな様子です。そりゃあ観察に決まりはありませんけれど…

 

毎回WISC検査のフィードバックでは検査結果について、「この日この時この場所での様子です」ということを伝えます。だから他の場面での情報が欲しいわけですし、今日なんかは現況を聞きながら答え合わせをしているような感覚でした。

今まで、短時間の看取りのみで診断や断定をする「先生」たちと何度か出会いました。それで保護者が困惑していたり、私が困惑していたり…ホント「先生」って信用できないんだから(T_T)