ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

保護者面談

大学の先生がお話ししているのを聴くのは好きです。学生の時には好き嫌いが激しくて、睡眠時間にあてていた講義とノート作りの講義に分かれてましたが、就職後に睡眠講義がもったいなかったと感じたことが結構ありましたし、自分が講師側になることもでてきて背景を知ると、睡眠するより評価してやろうなんて意地悪な思考をしていたりもします。

TV番組をみていて出演していた先生たちの中で一番興味を持てた方が、YouTubeに出ていたので視聴しました。


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コミュニケーションには「目を合わせる」が大事なんだなぁとあらためて思いました。

1回だけ学年主任をやったことがあるのですが、保護者と話をする時には電話で済まさないで、できるだけ会って話すように指示しました。昔から大体オオゴトになってから家庭訪問するのが周囲の一般的なパターンでしたが、私若い頃から会いに行ける時にはナルタケ訪問するようにしてました。経験を積んで、行くTimingが図々しくなりはしましたが。

電話って表情が見えないから不安になりませんかねぇ?私は不安なんです。いつも会っている方ならまだ良いのですが、あまり顔を合わせない保護者と相談する時には、色々な情報が欲しいと思ってしまいます。表情なり、態度なり、会えばそこで情報が得られるので、台詞のみの時とは違う判断をすることがありますし。

随分前から家庭訪問が無くなってきています。家庭での準備の負担を減らす目的と学校の仕事の効率化という点が大きいのでしょう。でも情報量はこれで格段に下がったんですよねぇ。家での様子は保護者経由でしか得られませんから、余程Pが困った状況になるとか、余程Pと担任の信頼関係が高まるかしないと、実態に近い情報が見えない。これは仕事が効率化したことになるのかしらん?

学校の面談って、授業後に行われるじゃないですか。下校をちょっと早めて13時半から17時までとか?5日くらいとって面談時間は合計で14時間。30人学級で1人30分無いのね。

この30分って時間がまた短い。保護者側からすると教室ってアウェイな場じゃないですか?場の緊張感を和らげて、ラポール形成を図りつつ話を進めるってかなり高度じゃないかしらん?この辺りの技術は個人による所が大きいですよね?大学で教えてはくれないだろうし。

勿論、時間が短いので全校規模で質問の準備をお願いしたりするのですが、担任から話を聴いた上で出てくる思いがありますよね?担任としても、家での様子を聞いて考えちゃう場面があったりする訳です。そういう場合は面談が終わった後で家庭訪問させて頂くこともありました。

支援級や通級担当になって、面談時間に融通が利くようになると、基本は30分で揃えても、出来る範囲で間を空けてtimeoverしても対応できるようにしました。そうやってゆとりある面談をやってみると、ホントの本音はスタートから1時間経過あたりでヨウヤク出てくるというモノでした。

スタートからズバズバ言える保護者の方もいらっしゃいますが、大半の方は「コレは言っても良いのかしら?」という迷いが?遠慮が?不安が?あって言わない。信頼されてなければ余計にその傾向があると考えた方が良いでしょう。

働き方改革で、家庭訪問や面談なんて削られ易い行事だと思いますけど、削るなら授業時間の方が先だと思ってます。教育内容や教科そのものを精選すべきでしょう。もしくは選択の幅をうんと広げるとか?

 

心理でインテーク面接ってのがあります。学校の場合、コレに近いものがあるのかなぁとか考えるんですが、まぁ教育と心理で全部揃える必要も無いし・・・でも必要な方もいるんじゃないかなぁ?特に支援系は・・・とか。