ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

BLACKな学校に人を増やす

ペーパーティーチャーの研修や受験時期を早めるニュースが毎日のように流れていて、「とにかく人数確保」という流れになっているように感じます。ここにきて、「ブラック職場というイメージが先行しているから教員希望者が減っている」と唱える方も増えており、一理あるなぁと思います。いろいろ読んでいると、教員不足の背景が深掘りされていないと思うのですが、現場の皆さんはどう思っているのでしょう?色々工夫はされてきているので、平成時代よりは苦しくないのでしょうかね?仕事上の相談を受ける件数は増えたような気がするのですけど・・・

 

現段階で「学校はブラック職場です」という先行情報がなかったとしたら、学生の教員志望は多くなるとは思います。でも、結果としては被害者が増えるだけなんじゃないかなぁ?

今の若い先生たちはブラックと知りながらも子どもと向き合いたいと思う程度には覚悟してい採用されている人たちなのですよ?それでも療休や退職に追い込まれていくのです。ブラック情報の無い状態で就職したら、退職者が増えるだけじゃないのかなぁ?

目先の人数確保が大事なのは分かりますが、中身が変わらないと長続きしないし、結局被害者が増えてブラック学校からヘル学校になっていくのではないでしょうかね?

学校の仕事を規定している法律から見直してくれないと変われないと思いますよ。あと大事なのは学習指導要領。「そもそも学校って」という辺りから考えて見直してもらいたいですね。

 

教師という職業柄、悩むのは仕方ないと私は思っています。悩まずに我が道を行く教師はどうなのでしょう?と思ってます。常に「これでいいのかなぁ」と不安に思いながら試行錯誤して進めていく先生の方が信用できます。我が道をいく先生は個々の支援をなかなか受け入れてくれない方が多かったですし・・・悩みながら仕事して欲しいです。

問題は、悩みを考える余裕があるのか?というトコロなのではないかと。

20世紀はまだ考えたる相談するゆとりがあったように思うのですが、反ゆとりに舵を切った辺りから教師のゆとりも亡くなったように思います。しかも授業も増えたし、でも給料も人手も増えないし・・・そりゃあココロが疲れる人も増えますよぉ。

 

対策はどうなるのかなぁ?と思っていたら、新しい文科大臣が「名案は無い」と仰っていました。案の定、ココだけ切り取られて批判の声も上がっていますが、正直な人なのだろうと思います。

この状況下でも「教育の質の向上」を宣っていました。現場を知らないのかなぁ?普通に考えれば維持するのだって難しいだろうに・・・でも政治家ってそういう人ですよね。「ごめんなさい」が言えないのと同じレベルで聞き心地の良いことしか言わない。

 

対策なんてホントに簡単なことなんです。

ある程度は働き方改革が進んでいますから、現状を維持しつつ20人学級を実現すれば、かなり緩和できると思いますよ?「この位の人数なら担任やれる」と思う人も結構いると思います・・・が、お金が沢山かかります。

逆に金がなければ普通、事業はできないのですから、ここ数十年で詰め込みすぎたカリキュラムを減らせば良いわけです。

平成時代の指導要領改訂がおかしかったんですよ。「内容の入れ替え」ではなく、ひたすら「付け足し」てきた訳ですから。増やすだけの方が簡単ですよね?減らすとなると一悶着ありますし・・・そうやって「精選する作業をさぼった文科省」のしわ寄せが現場を苦しめてきた訳です。現状はその積み重ねの結果ではないでしょうか?謝罪の1つも欲しい所ですが、例によって誰もあやまらない。

学校運営に必要な会議や作業、授業に必要な教材研究や打ち合わせ、学級運営に必要な作業などを踏まえた上で考えれば、週25コマでも多いと思いますが、まずはこの程度に抑えて欲しいなぁ。

沢山悩みながらじっくり子どもと向き合える時間が確保できるなら、個人的には今より安い給料でもやり甲斐は感じられる仕事だし、人気も戻ると思うのですけどねぇ。