ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

教師を取り巻く環境整備 対応策の例をチラ見

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ざーっと見て思ってしまったことは、色々出てくる援助者に払うお金は確保できるのかしら?例によって全部無償でやろうとしていませんかね?そこが一番不安です。

在職中は結構連携のとれていた地域で、管理職もしっかりした方が多かったので、例に挙がっているモノで実施していたことはあります。そういうことができる地域ならば、率先して参加してくださる地域や保護者も多いと思うのですが、そんな地域ばかりではないはず。

PTA活動についてモメテイル話もネットでちょくちょく挙がっていますし、実際に組織批判を保護者から聴いたこともありました。そんな時代なので、ただ働きを前提にしては変化できない地域が出てきませんか?報酬を受け取るか否かは置いておいて、気持ち程度でも報酬の予算化は必要なのではないかと思うのですが・・・

 

学校徴収金のトコロで、「給食費無償化」ではなく「給食費の公会計化」が出てきてます。学校の仕事は減りますけど、役場の仕事が増えるのは大丈夫なのでしょうか?機会がある度書いてますけど、市役所の教育関係部署って下手すると学校より忙しいイメージがあります。なんで無償化ができないのかなぁ?と考えると、やはりお金がかかるからでしょうか?議員の数を減らしてでも出して欲しい予算です。

 

そもそも、教員不足の要因を

「大量退職・大量採用により若手教師が増加する中での産・育休の増加等による臨時講師の需要増加に対して、採用数の拡大により既卒受験者の多くが正規教員として採用されたことにより、臨時講師のなり手が減少。」

としていますが、老いも若きも早期退職が増えていたり、療休が増えていたりする現場です。要因の捉え方が浅いんじゃないでしょうか?

 

 

「広く浅く」か「狭く深く」という仕事の進め方があると思うのですが、教師ってどちらかと言えば広く浅くの場面が多いかなぁと個人的に感じています。色々な所に網を張って置いて、かかった所を逃さずに対処できると効率よく指導支援が進むようなイメージです。

14項目の具体策が載っている中で、一体教師って何を極める職業なんだろうって考えてしまいました。

授業のプロ方向だとすると、指導案は教室の子どもに合わせて授業者が作るべきであって、教委が教科書通りの一律指導案を配布してOKなら、教師の授業力は落ちていくのでしょうね。教材研究だってやらなくて良いのですから。

子どものプロ方向だとすると、児童指導関係は担任が中心になった方が良さそうだし、休み時間は一緒に遊んだ方が良いだろうし・・・でも休み時間に事務仕事する先生なんか昭和の時代からいましたけどね。

分担するのは良いのですが、「教師の仕事の中心はコレ」というのが定まらないままだから、今後「結局全部関わるので変化無し」と「方針が出たからここから先は関知しません」とに二極化するんじゃないかなぁ?法律から見直しをして学校そのものの役割とか教師の役割を定義し直さないと難しいんじゃないかとも思います。

 

さすがに今回は支援要員の予算くらいは組むのでしょうけれど、国はお金を使わない「現場の工夫」を多く求めているんですね。平成時代、ず~っと現場は工夫してきたんですよ?それが限界に来ているから現状があるのではないか?と私は思っているんですけれど。

でもまたお金を使わず済ませるのでしょうね。ブラックなままで教員確保が出来る訳がないじゃないですか。お金を使わないなら、学習指導要領の内容を3割程度削りましょう。そしたらかなり改善できると思いますよ?お金もかからないし。