ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

世界に冠たる令和型の 質の高い公教育の再生ですって

令和5年第8回経済財政諮問会議と云うのが昨日開かれたそうです。内閣府のHPに資料が載っていました。

第8回会議資料 令和5年 会議結果- 経済財政諮問会議 - 内閣府

読み込んではいないのですが、ざっと読んで一番気になったのは、復興に関する部分と日本の起業数が低いから改善する方向で書いてある部分でした。起業自体は実際そんなにハードル高くない感じですけど、インボイス制度でその後の経営が不安になったりしてハードルがかなり高くなった感じがします。急に利益なんか出ないから、経済的面で起業をためらう感じになるし、作業が複雑化することであきらめる感じです。小さな起業をしやすくしないと・・・と思うんですけど、初っぱなから大きな利益を生むようなモノしか政治家や行政は考えてくれないようです。

まぁそれはそれとして・・・

 

教育に関係アリそうな所を抜いてみます。

・・・社会全体でこども・子育てを支える社会の構築や全てのこどもがチャンスを得られる教育制度の確保、生活の安定や将来の安心の基盤となる社会保障制度の持続可能性の向上、多様な価値観が尊重される包摂社会の実現に向けた取組等を通じ、分厚い中間層を復活させていく。さらに、こども・子育て政策は最も有効な未来への投資であり、「こども未来戦略方針」に沿って、政府を挙げて取組を抜本強化し、少子化傾向を反転させる。・・・少子化のトレンドを反転させるべく、こども・子育て政策の抜本的強化に向けた道筋を示す。あわせて、多様性が尊重され全ての人が力を発揮できる包摂的な社会や地域の中小企業の活力を引き出し特色ある地方創生を実現するための方針を示す。(2p)

・・・構造的な人手不足への対応を図りながら、人への投資を強化し、労働市場改革を進める・・・家計所得の増大を図るとともに、多様な働き方の推進等を通じ、多様な人材がその能力を最大限いかして働くことで企業の生産性を向上させ、それが更なる賃上げにつながる社会を創る。(4p)

・・・「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的な指針(仮称)」を策定し、全てのこどもの育ちに係る質を保障する取組を強力に推進するほか、職員配置基準の改善も見据え、保育人材の確保の強化と現場の負担軽減を図るとともに、「新子育て安心プラン」の着実な実施に取り組む。・・・こどもホスピスの全国普及に向けた取組を進めるとともに、家庭・教育・医療・保健・福祉の連携の下、発達障害児や強度行動障害を有する児童、医療的ケア児等への支援体制の整備等、多様なニーズを有するこどもの地域の支援基盤の強化を図る。さらに、こども政策DXを推進する。こども・子育て政策の抜本強化に向け、縦割りを超え、多様な施策とこども政策との連携を図る必要がある。このため、少子化時代における質の高い公教育の再生の強力な推進を図る。学校給食無償化の課題整理等を行う。(17p)

 

色々考えているんだなぁ、と云うことは伝わってきますし、方向としては良いと思いませんか?「多様」への対応ができる中で人手不足問題や教育問題が解決に向かえば最高だと思います。

資料最後の第4章 中長期の経済財政運営の最後(39p)に「5.経済社会の活力を支える教育・研究活動の推進 (質の高い公教育の再生等)」という部分は教育関係者は目を通した方が良いと思います。

書き出し部分で「多様なこどもたちの特性や少子化の急速な進展など地域の実情等を踏まえ、誰一人取り残されず、可能性を最大限に引き出す学びを通じ、個人と社会全体のWell-beingの向上を目指す」と書いてあって、これだけでも凄いのに、注意書きの部分に「自己肯定感など獲得的要素と人とのつながりなど関係性に基づく協調的要素との双方や、教師等のWell-beingを含む」と書かれていました。

可能性を最大限引き出す個々に対応した教育(^^)/ってことですよね?

 

教員不足に対応した内容も
・教師の時間外在校等時間の上限を定めている指針の実効性向上
・学校・教師が担う業務の適正化
・教職調整額の見直し
・各種手当の見直し
などがあげられています。前にも書きましたが、私はこれで巧く回るようには思えないんですよねぇ。ただ、ちょっと期待しちゃった部分も有りまして、学校運営に関して「慣習にとらわれない廃止」という言葉が出てくるんです。コレが出来ればダイブ違うんじゃないかなぁ。教育課程は学校運営に含まれないかなぁ。学習内容についてこそ、慣習や縄張り争いにとらわれずに精選して頂きたいと思います。