π=3.14159265358979323846264338327950288419716939937510582097494459230…
小数点以下を5桁毎に色を変えてみました。探してみると100万桁という目がチカチカするページがありました。円周率は無理数なので終わりがないですね。
3.14以下を覚えるのに「以後国無意味(1592653)」を使いました。小数第4位と8位で読み方が違うので、よく間違えるのですが私の人生に影響はありません。
算数の教科書で3.14と習いますが、それが「約3」に変わった時に批判が多く出たのを覚えています。でも日常生活で3.14を使う場面が考えられず、「直径の大体3倍」という見方のどこがイケないのだろうと思っていました。
ノートにコンパスで円を描き(この技能習得だけでも時間がかかります)、円上に糸を置いて円周の長さを測って(これも器用さが必要です)円周率を計算する活動を何度かやりましたが、3.14にナカナカ揃いませんでした。そりゃあそうですよねぇ。
大きな円を用意してあげてやってみても良かったかな?と思うのですが、「コンパス練習も兼ねないと時間がもったいない」と考えてしまいます。押し寿司カリキュラムでは仕方ないかな。でも江戸の昔は3.16だったとあるので、大人がやってもやっぱり難しいんじゃないでしょうかね。
まぁ実験値とはこういうものです、という科学的な学習にはなるのですが、「算数は答えが明確だから好き」という子どもを混乱させる活動とも考えられます。直径1mの円で3m14cmの円周、あと1mmちょいです。でも巻尺使って測っても3m14cmぴったりにはなりません。円周率の数字を知っていると、それに近づける努力が入って数字も近くなってきますが…そもそも無理数なんだから、頑張ってもきれいにできないんだ。
「およそ3」で計算させた方が、間違いも減ります。よく言われる子どもの計算間違いの話ではなく、教師の評価間違いです。桁が増えると計算を間違える子が増えます。式を立てることはできても答えが違うというヤツです。昔は教科毎の評価でしたが、今は教科の中が「知識」とか「技能」とか「思考」とか力の種類で分けられています。思考を測る部分なのに、計算を間違えて答えが違うと思考の得点も0になる、という採点をよく見かけます。
そもそも日常生活で3.14を使っている人はどの程度いるんでしょうね?算数と数学は違うと思っていますし、小学校で学ぶものは生活力だと思っているのですがね。
例えば筒状のものを縛るひもを用意する時に、直径の「3倍ちょい」は長さ必要だね、と考える場面はアリそうですが、現実にはもっと長いひもで縛ってから不要な部分をカットしているんじゃないかしらん。
あと面積?四角いお皿と丸いお皿で比較したいとか?でも大体で考えるだろうから、やっぱり「3倍ちょい」の感覚で足りるんじゃないかなぁ。
仕事として円周率が必要な方はいらっしゃると思いますが、国民全員が知っている必要って有るのかなぁ?国民の知的レベルって書いていた方がおりますが、円周率を知っていてもニセ科学に騙されていては意味ないんじゃないかなぁ。