「教育に競争原理」という流れが強くなっていくように思います。政治家は教育に一体何を求めているのでしょう?
「テストの平均点を下回ったら責任をとらせる。」これはアリですかね?テストの結果、でてきた順位だけを見て責任とらせるならお馬鹿でしょう。その理屈を全国でやると、半数はOUTになります。順位なんか持ち出さず、絶対評価でしょう、ここは。学習の定着度がどのくらいあって、それが十分なのか不十分なのかっていうことなんじゃないのかしら?
責任の所在はどこ?という問題だってあると思いますよ。学校だけが教育しているわけじゃないもの。「早寝早起き朝ご飯」に見られるように、生活習慣が学習に大きく影響していることは間違いはなく、幼少期にベースが作られずに学校に行くことになった子どもは、それだけでハンディを負うことになる。これは親の責任?社会構造の問題?
家庭用ゲームが子どもの成長に影響しているのもどうなの?テレビだってそうだよなぁ。現実に「番組を視たいから」という理由でやるべきことを後回しにするくらいの影響があるのだから。そういう責任をテレビや政治が言っているのは聞いたことないかなぁ。
学校が教科指導をしているのだから、その責任はあるのは当たり前で…でも、学校と言ったときに、その運営母体の責任もあるでしょう。
この四半世紀、色々な企画を学校で展開させてきた行政ですが、「金は掛けない、人も足さない」方針を貫いています。立派なことを提案して、現場の工夫に寄りかかってきたわけですが、多くの教師は昔から暇ではないので、やることが増えるたびに質が下がるのが普通でしょ?そう考えれば、現場はずっと頑張ってきたわけで…「休みは書類上だけ」という人もいるくらいです。世界で一番忙しい教師は日本と言われるのはよくわかります。
金も人も掛けずに新たな企画を通すなら、何かを削らなくてはなりません。それをせずに四半世紀。
まともに教材研究さえできない中で新しい教師が増えているという現状。
家庭教育、地域教育、教育行政の低迷に比べれば、学校教育なんて、まだ踏ん張れている方だと思うぞ。