ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

価格表示に何故消費税を入れるのだろう

前々から鬱陶しかったんですけれど、お店の価格表示に「本体価格」と「税込価格」があって、非常に紛らわしいです。自分も商売しようか、と思いまして、この点が気になって仕方が無い。消費税表示には意味があるのでしょうか?

 

財務省HPによると、消費税に関連して「総額表示義務」が平成16年4月から始まっており、特別措置が無くなった令和3年から厳しくなったそうです。総額とは税込み価格のことですね。

リーフレットを読むと、表示義務は総額のみです。

 

インボイス制度が提案された時から消費税=預かり金説は出てました。著名な方が話していたので、メディアはそちらに流れたのかなぁと思います。自分も話を聴いて「なるほど~」と思いました。何よりよく以前からチェックしていたコメンテーターのAさんがシステムや意義を説明していたので、納得してました。納得はしていたけれど自分がインボイス登録するか否かは別問題だったのですが。

盛り上がり時期が遅かったインボイス騒動の時・・・消費税≠預かり税説が盛り上がってきて、メディアでも取り上げられるようになりました。良く出た根拠で1990年に地裁判決で「消費者は、消費税の実質的負担者ではあるが、消費税の納税義務者であるとは到底いえない」「徴収義務者が事業者であるとは解されない」「消費者が事業者に対して支払う消費税分はあくまで商品や役務の提供に対する対価の一部としての性格しか有しないから、事業者が、当該消費税分につき過不足なく国庫に納付する義務を、消費者との関係で負うものではない」という内容が出ていて、

① 消費者は納税義務者では無い
② 事業者は徴税義務者では無い
③ 消費者が支払う消費税は商品やサービスの対価の一部
④ 消費者との関係において事業者が消費税を納税する義務を負うモノでは無い

みたいな感じにまとめられるかと思います。今年の2月には国会で財務政務官が預かり金ではない事を明言していたそうで、それも論拠となっているようです。

消費税と名付けているから混乱しているのですが、システム的には売上税なんですね?売り上げに対して税がかかっている感じです。「消費税は預かり金」と宣伝していたのは国税庁でしたが、その後の流れの中で消えていきましたので、いつものように「間違っておりました。ごめんなさい!」とハッキリは言ってくれませんが、間違っていたのでしょう。

 

消費者としては、消費税の金額を知ってもメリットはないですよね?一般消費者が消費税で確定申告が有利になるなどの話はあまり聴かないので・・・

じゃあ総額表示のみでいいじゃん!

近所でたまに農家の方が路肩販売しているんですけど、消費税なんか表示してないよ?分かり易くて良いです。200円と書いてあれば200円で済むんですもの。

スーパー行って買い物をする時に、「¥398」の表示を見て「買える」と思っても税込みで400円超の悲しい現実・・・(T_T)

子どもの算数力を鍛えるには良い教材です。それは・・・私も教材化しましたし、お世話になりました。とても身近な算数場面ですし、必要感が半端ない。まぁ逆に総額表示によって算数場面としては価値を下げましたけれど。

 

 

税金を表示しなきゃイケないなら、煙草やガソリンも同じように販売したら?でもみんな怒るんじゃ無いかな?

580円の煙草は「223円(税込価格580円)」という表示になります。うん、安く感じますね?220円は昭和時代の値段でしょうか。喫煙やめてから随分高くなりました。消費税分が53円弱なので、地方税国税を散々加えた上で消費税を計算する悪魔の二重課税でしょう。

170円のガソリンは「98円(税込価格170円)」となります。何と100円を切ります。今すぐガソリンを入れに行く人が出るでしょう?それっくらい税抜き価格表示は悪質なのですよぉ~。こちらもガソリン税などの税金を加えた後に消費税をかける悪魔の二重課税なのは有名な話。

 

売店でも税込み価格表示のみで販売している店も見かけるようになりましたが、大手はみんな税抜きを並列表示してますねぇ。「消費者目線」をウリにしているような企業ならすぐに対応しそうなモノですが、まぁ「看板に偽りアリ」を見分けるポイントとして使えそうですね。