ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

先を見通す難しさ

見通しが持てないと不安になります・・・というのは程度の差はあってもみんな同じなんじゃないかなぁと思っているのですが、実際どうなのでしょう?自身に特性があって、似たような特性の子どもに対応してきた事もあって、それが普通の感覚になっているのですけれど。

構造化という支援が有効だと習って、実際に保護者と相談しながら進めてみると、結構な確率で効果が現われます。何をどう構造化するかで試行錯誤はしますが、アタリが見つかると改善傾向になるし、嬉しいし。

学校って支援を企画する側から見ていると、急な予定変更が結構あって「支援に理解のない人がまだ多い」と思う場面が多かったのですが、離れて見ると、それでも結構スケジュールにそっている事が多いです。社会一般での支援より個に合った支援が行える環境ではあるのだなぁと今更ながら思います。

 

と、こんな記事を書いていたら、「教員不足対策で採用試験を早期化」のニュースがラジオから流れました。

一般社会での見通しって難しい場面があるって書こうと思っていたのですが、コレに関しては見通しが甘く無いかしらん?

1~2ヶ月程度試験が早まるらしいですが・・・得する人はいるのでしょうか?試験の準備が早まることで、スケジュールを崩される現場の困惑が予想されます。そのストレスに見合う効果は無いと思いますけど。

そう思う根拠は、退職者の増加です。採用が増えてきた平成後期だって若手の退職者はいましたけど、近年増加しているし&早期化しているんじゃないかしらん?

問題は入口じゃあ無いでしょう?

そもそも、他職種と教員の併願は昔から出来たしね。確かにやりにくさはありましたけれど。

最終的に採用が決まったのってどの段階だったのかよく覚えていません。面接回数が多すぎて・・・地区の教育事務所へ行ったのが年明けアタリだったのかしらん?卒業年の11月12月は入院していたので、多分そんなスケジュールだったような・・・いずれにしても結果を見てから就職活動するには遅いので、同時進行で進めて行かないと間に合わないです。

しかも、併願がバレていて「両方受かった場合にはどちらを選択するのですか」と聞かれると、正直どう答えるのがよいのでしょう?自分の場合は「落ちたらウチにいらっしゃい」と先方が仰ってくれたので、助かってましたが・・・

結果も早く出てくれるなら併願しやすいかなぁと思うんですけれど、今の時代ならどうなるでしょうね?仮に教員に受かったからと云って、企業まわりを止めるかなぁ?そこまでの魅力が教員には・・・あるんだけど、仕事は結構ブラックですし、思うようには行かないよ?となった時に・・・選択してくれる人は減るのでしょう。

 

結局、必須の仕事内容を大幅に減らして、仕事を深めたり広げたりできる時間を確保してくれないと現場は変わらないし、ひいては子どもの教育環境もよくならないって事ですね。「ゆとり」が大事なんだと思いますよ。かつての「ゆとり教育」時代の指導要領に戻す・・・いや、あれ以上に精選に精選を重ねて、学校に時間と心のゆとりを作って欲しいなぁ。そうしないと、折角教員になっても病んで辞めちゃう人が減らない。

 

そうだ!入口を変えるなら、いっその事、採用試験を無くすのはどうなんです?

免許がなくても教壇に立てるような時代になったのだし、試験も辞めちゃえば良いのですよ。臨採で3年勤めたら本採用とか?人数制限がどうしても必要なら市町村教育委員会の推薦を付けるとか?本来、採用試験では教員適正なんてごく一部しか量れないじゃないですか?医者のインターン制って良いと思うんですよね?ああゆうのにすれば?

 

かつて「政治は100年の計。後世の人に・・・」なんて言っていた政治家がいたようですがねぇ、100年前の政治家で評価できる人が何人いるのか?今そんな先まで見通して政治やっている人は何人いるの?と常々思っていた所にこのニュースでした。