ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

教員免許更新制が変わるそうですが

なんか期待できそうもないような臭いがします。教員に研修は必要で、それを可能にする働き方改革が必要で・・・だから週25時間にカリキュラムを減らすか、20人学級にするか、くらいのことをやってくれないと変わらないんじゃない?

私は自腹で更新講習費を払って更新したのに更新時期には退職していたんだよね。まぁ今も免許が有効だから、学校へお手伝いに行って、問題なく子どもの指導をすることが出来ている訳ですが。

受講した内容の半分は自分の興味に合っていたので、それほど不満はありませんが、結構高額だったんですよね。だから、その分を書籍やセミナーに当てていれば効率よく活用スキルが増えたと思っています。新たな情報なんて、自分で取りに行かなきゃ身につかないでしょう?

受講時間が取れない、抽選で希望する内容が受講できない etc・・・想定範囲だよなぁ。予想できないような人にこういう制度を作らせてはいけないと思いますよ?

案として出ているのを見ると、こういう点は改善されるようですけど、「発展的解消」ってイイグサは如何なもんでしょうか?素直に「失敗しました」と言えない方たちに教育を語って欲しくないなぁ。

 

文科省のページにこの様なモノがありました。

皆さんからの10の質問にお答えします!(「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて(審議まとめ)に関するQ&A):文部科学省

ここから抜粋します。

研修時間を捻出するのは難しい問題については、
○ 「審議まとめ」の重要なメッセージの一つは、学びに専念する時間を確保した一人一人の教師が、自らの専門職性を高めていく営みであると自覚しながら、誇りを持って主体的に研修に打ち込むことができるという姿の実現を目指していくということです。
○ こうした姿を実現するために、学校における「働き方改革」を進めていくことが重要です。文部科学省としても、小学校の35人学級の計画的整備、教員業務支援員等の支援スタッフの充実、部活動改革、学校向け調査の精選・削減などに取り組んでいます。
○ 職務としての研修は勤務時間内に行われることが前提であり、適切なマネジメントという観点から、学校管理職が果たすべき役割は大きいものと考えています。中央教育審議会の審議においても、学校管理職(特に校長)に求められる資質能力をはじめ、学校管理職を含む新しい時代の教職員集団の在り方などを継続的に検討し、明らかにすることを目指していきます。
○ また、「新たな教師の学びの姿」の中核的な要素の一つである対話と奨励のプロセスが学校管理職等に過度の事務負担を求めることにならないよう留意しつつ、制度設計を進めていきます。

35人学級は有難いのですが、大きく変わるかは疑問です。今だって121人の学年は1クラス30人か31人です。大幅に減れば別ですが、学級人数より授業内容を削減して授業時数を減らした方が負担が減るんじゃないかと思います。

最近の裁判で、「授業準備の時間は5分」と云われたそうですが、とんでもないですよね。「一斉授業」と「一律指導」を同じモノだと考えているからそうなっちゃうのでしょうけれど・・・まぁ実際そういう先生は沢山いるのも事実ではありますけれど。ひょっとして世間には、そっちが多数派に見えるのかなぁ?だとしたら個別対応型授業の出来ない先生がいる限りダメかなぁ?

支援スタッフの充実かぁ。でも教員免許ないと指導できないし・・・そもそも誰の支援?子どもかなぁ教員かなぁ?

それで結局大枠が変わらないのに、責任を校長と教員の現場努力に求めている辺りは、前世紀から変わらないやり口ですね。

そりゃ目の前の子どもが困っていれば取り組む方が多数ですが、それがブラック色の原因とも言える訳で、現場レベルでの改善をあまり期待しないでいただきたいのですが。そもそも学校を地域の核として扱ってきた歴史もある訳ですから、お~くき制度設計を変更しないと難しいと思いますよ。

 

でも、研修しても変われない人もいるんですよね。自分の教え方に固執している先生はよく見たし、相談にも良く出てきます。

研修に主体性を有しない教師に対しては、
○ 「審議まとめ」では、一人一人の教師が、誇りを持って主体的に研修に打ち込むことができるという姿の実現を目指しているところです。こうした教師の意欲と主体性を尊重することを念頭に、公立学校の教師の研修の仕組みは今後設計されていきます。
○ 一方、教育を通じて国民全体に奉仕するという役割を担う公立学校の教師については、確実にその資質能力の向上が図られていく必要があり、特定の教師が任命権者や服務監督権者・学校管理職等の期待する水準の研修を受けているとは到底認められない場合など、やむを得ない場合は職務命令を通じて研修を受講いただく必要が生じることもありえるものと考えています。
文部科学省としても、任命権者が適切な対応を図ることができるよう、必要な研修を受けているとは到底認められない場合の基本的考え方等について、教師の資質能力に関する指針の改正やガイドラインの策定を行うこととしております。

やらない先生は強制的に、って感じでしょうか。強制的に受講しても日々の実践が変わらないんじゃないかなぁ?形だけになるなら止めた方が良いと思いますよ。

研修に校内研修は入るんでしょうかね?私は初任校に学べる先生が沢山いたので、あのような環境であれば、外の講義を聴くよりは、1時間参観させてもらって、放課後に質問を受けてもらった方が余程学べると思うのですが。

なんにしても、研修自体は必要ですが、研修できる環境を実現してから実施して欲しいね。