ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

歴史は変わりましたか

 今日、先輩と歴史上の人物画の話なんかをしていました。「昔と教科書の記述が変わっている」という話はよく目にしますね。

 源頼朝とされていた絵の今の表記は「伝源頼朝像」となっています。でも、本当は国宝に指定された半世紀以上前から、この絵のタイトルは「伝源頼朝像」だったということです。ということは、これに関しては正確に記述していなかっただけですね。

 「イイクニ作ろう鎌倉幕府」が「イイハコ作ろう」になりました。鎌倉幕府の成立年は、どの段階で幕府成立とするのか、いくつかの説がありました。1192年説、1185年説以外にもありました。これは解釈が新しくなったということになるのかしら。

 武田信玄像が畠山義続だとか、足利尊氏高師直だとか、肖像画については新たな説を読んでいると、納得してしまうことが多いのですが、確信が持てるかといえば、そこまでは・・・。でも、新説を唱えるには、今までの見方とは異なる見方をしなければできないと思います。既成のモノを疑いもせずに盲信していては見えないでしょう。

 真相、「こういうことだった」の答は一つのはずで・・・でもたくさんのブラックボックスが答を複数にしているように思います。新説が出るたびに、真相に近づいているような気がするのですが・・・