ネットニュースで大学の教員養成課程の必修単位を少なくするという提案がされているという記事がいくつか出ていました。元ネタはどこだろう?と文科省のページを見てもそれらしい新着情報は無いのですが、記者さんの情報収集能力と政府の情報発信力を比べてしまうと前者の方が強そうなので、とりあえず「そういう方向を考えている政府の人がいる」くらいには考えて構わないかと。
自分が勤務していた頃から国の教育方向が「まともだなぁ」と「おかしいでしょ」の両方ありました。
成果としてPISAの順位が上がったりして目に見えるわかりやすい成果は出したけど、それって全国学力調査で学力の学校差を視覚化したおかげだよね。昔、教室に得点付きテストを掲示しちゃって問題になった教師がおりましたが、全国学力調査って規模が大きくなっただけでやっていることは同じでしょ?と思うんです。なので学習指導要領の効果が私には感じられないんですけど。平成10年学指でのゆとり教育がPISA順位を下げたって当時のメディアは言っておりましたが、また下がってきてるよね?今度は何が理由になるのでしょう?まぁ今回はいいタイミングで新学指になりますけれど…あぁ、完全に愚痴になってますね。
今の文科省の方針は下記資料の4ページからの「予算案のポイント」を見ると概要がつかめます。
https://www.mext.go.jp/content/20241225-ope_dev02-000037774_1.pdf
色々突っ込みどころはありますけれど、一つに絞れば「誰もが学ぶことができる機会の保障」を掲げているのに必修単位を減らして大丈夫なのか?という点です。今まで「実現できていない」とか「不十分だった」とかの背景があるからポイントのトップ項目になっているんだよね?じゃあ今まで以上に知識や技能が教員に必要になるじゃない。授業ができればそれでよい時代ではないでしょう?児童理解に必要な内容だって前世紀の倍にはなっているでしょうし。
減らす理由は、免許を取りやすくするんだって!それで教員不足が解消できると思っているなら政治家失格ですね。現に免許保持者がみんな教職についていれば不足の解消を超えて今度は余剰教員がでることでしょう。予言しちゃいますが、免許が取りやすくなっただけでは教員不足は解消しません。良くてペーパー教員免許保持者が増えるだけです。悪けりゃそれでも避けられてしまうでしょう。
今世紀に入って初任教員は増えていましたが、辞めていく若手も右肩上がりでした。ブラックが噂になって久しいですが、それでも教員採用試験を受けて教師になった人たちですよ?意欲が無いわけないじゃないですか!そんな人たちでもメンタルやられて辞めていくんです。
教員不足はブラックな職場環境が原因だってマスコミも騒いだじゃん。なぜそこにスポットを当てた政策が出ないのでしょう?
給料を上げても仕事が苦しければ効果がないって事が解んないのかな?偉い人たちはひたすら「働き方改革」を口にしてますけれど、「仕事量200%を180%に減らしたから定時退勤しなさい」って結局持ち帰り仕事にするだけじゃん。
昔から文部省や文科省は現場に対して工夫を求めるばかりです。今回も働き方改革を求めて「働かせ方改革」は全くしない。まぁ働き方改革だって管理職や教育委員会が指示を出しているので一般教員にとっては働かせ方改革ですけれど、現場の工夫という点はもう限界だと思うんですけれど。