ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

図書館で情報収集

愛川町での用事が思ったよりも早く終わったので、早戸川調査をしようと思って町の図書館を探して寄ってみました。

最初に目についてしまったのは令和に復刻された高等科で使われた国史教科書でした。学生時代の興味が戦前教育にも向いていたので、見たことがないということはないのですが、ゆっくり読んだのは初めてでした。

思っていたよりも人物が登場する教科書でした。尊皇か否かでバッサリと人物評を書いてある辺りに帝国感がでているなぁと感じました。

もちろん神話もありますし、二人のハツクニシラススメラミコトの内容が結構ありました。その後も天皇中心の記事になっているのは流石です。南北朝時代はどうするのか?と興味がありましたが、南朝がクローズアップされていましたね。蘇我氏藤原氏、鎌倉北条氏、足利氏などが悪く書かれて、中央政治以外の地方の動きや文化面などの記述も少ないです。当時の社会を理解しようと云うよりは、中央集権や祭政一致の良さとか昔から勤皇無私を大事にしてきたとかを言いたいのだろうと思います。確かに近年の政治家には無私を大事にしてほしいと思いますけれど…

読んでみて、色々矛盾に思えるのは平成の教科書を読んできた成果ですね、きっと。この教科書で教えられて歴史を見る目が育つのだろうか?と教える立場で考えてみましたが…あまり教科書を使わなかった身としては答えが出ません。でも当時は教科書を使わないと憲兵さんに連行されそうですね。特高かな?

一番つつきたかったのは、維新三傑として登場している西郷隆盛さん。西南戦争の記事がありません(・∀・)でも年表には西南戦争でてくるんですよ…??これは一体どう教えるのでしょうかね?フヘイ士族の首魁になっちゃった西郷さんと建武新政の不満を代表した尊氏さんの扱いの違いがよくわからん。やっぱりあれかな?西郷さんの一族は貴族になっていたから忖度?

とはいえ、国民学校制度自体が短期間であり、親戚にもおりましたが高等科は学徒動員されていますし。使う機会としてはあまりなかったようですが、帝国の考える国のあり方がよく見える資料だと思います。

 

と、3時間で読み終えて、本来の目的を探したのですが無い!

しかしながら相模国におけるヤマトタケルの言い伝えをいくつかの本から収集したので今度は見て回ってみたいと思います。