教員採用試験の早期実施について、本質的な問題解決にならないので効果に疑問があるというような事を書いてきました。退職者増加の原因がどこなのかを実感できていない官僚さんや政治屋さんが多いのでしょう。現場の工夫で何とかなると思っていらっしゃいます。
まぁ確かに「なんとか」はなりますけれど。だって生徒は全教科がず~っと0点でも義務教育は卒業できるし、授業者は授業の工夫や支援をしなくても教科書ど~りに進めれば業務遂行になるんですもの。でもそれで良いの?
早期実施は意味ないなぁと思っていた所に大分県の秋試験Newsが眼に入りました。こっちの方がアリかなぁ。考える時間が持てるのは良いかなぁと思います。11月実施くらいなら、教育実習を終えて気持ちが高まった所で試験準備にかかれるのであれば良い順序だと思います。
逆にね、実習を通して「向いてないなぁ」とか「無理」となる人もいる訳です。早期実習だと1次試験通っていても辞退したくなる人だって出てきますね。
そうか、実習の早期実施はそれが狙いか?文科省としては受験者が増加してスタート時点での教員数を確保できれば仕事は終わり?退職者が出るのは現場に責任を押しつけることが出来る?
普通にやる気のあった先生が思い悩んで辞めていくような状況です。学生にある程度の覚悟を決めてもらう時間は必要なんじゃないかな?まぁ「教育実習やったから現場を理解できる」というワケでは決してなくて、実際に担任になると「実習とは全然違う」という思いもありました。それでも多少なりとも講義やゼミで勉強したことが実際の仕事のどこに生きるのかは多少なりとも実感できます。お医者さんみたいにインターン制にしても良いかと思いますけれど。
何にしても学生がじっくりと職業選択できるように考えるのも大きな意味で教育システムでしょう?まぁ本来大学は研究機関であるとは思いますけれど。
秋採用って今あるのかなぁ?あれの方が効果があるんじゃないのか?早い人は夏前にココロもカラダも壊れちゃうので。昭和には春採用と秋採用があったとか、他道府県で採用地方試験が行われていたとか先輩から聞いたことがあります。サカノボレバ「でもしか先生」とか言われていた時代もあったとか。時代は繰り返すのでしょうかねぇ。