ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

sociometry​

心理系の本を読んでいたら出てきました。ちょっと懐かしい。

ソシオメトリーと言っても、ほとんどの教員は知らないでしょうね。昔、大学で学んで実際に何度か実践したことがあります。経験が浅かった当時、学級内の人間関係で見えない部分が見えて助かっていました。

自分が習ったのは「クラスの中で好きな子と嫌いな子を5人ずつ書く」という方法で、書くことにより強化されてしまうなどの問題があるので工夫が必要だ、という教えられ方でした。その後見た本には、名簿を配って全員の好き嫌いをマークしていくやり方も掲載されていて、流石にどうかと思いましたが、根こそぎ知りたければこちらのやり方の方が徹底していると言えます。席替えを利用して「隣の席になりたい子となりたくない子」など自分では工夫したつもりでしたが、今考えると工夫や配慮が足りないと感じてしまいます。

数人以内の記入で完全性は欠いても手がかりとしては十分だと思いました。観察力が低かった当時、これで作った簡易なソシオグラムで、当時の自分からすると意外な孤立児童を予測して対応することもありました。何せ観察力がザルな上に、学級運営に迷う場面が多くて授業スタイルも固まっていない。

4つ目の学級までは、形を変えながらやっていた記憶はあります。日頃の観察から得られた感触との差が出なくなってきたり、全体指導の中で支援を考えるようになっきたりして止めたのだと思います。

完璧ではないにしても教室内の人間関係が表われるので、いじめ問題なんかで孤立している児童を見つけるには効果的だと思いますが、安易に実施できるモノでもありませんよね。でも見えてないのは不安でした。今は全体指導の中で「いじめのない集団作り」の方向ですけど、集団自体や指導する教員の状況次第で巧くいったりいかなかったり・・・

学級づくりは甘くないです