ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

さんづけ

あだ名を禁止して「さんづけ」する学校が増えているというニュースを見ました。いじめの防止策とか人権意識の高揚とかジェンダーとか色々な面があるようです。

確かにあだ名といじめに関りが無いって事はないと思います。でもあだ名を禁止していじめがなくなるとは思わないけどなぁ。人権意識が高まる雰囲気はできそうな気はしますが。「いじめがある状態だから悪いあだ名がつく」という話もありましたが、必ずしもそうではないように思います。小さい子どもは直感的なので「デブ」とか「ハゲ」とか見たママを口にします。それこそ家庭教育によってだんだん少なくなって、就学するまでに悪口になるような言葉を発しなくなります…発する子もいますが。

私はデブなので、園や学校で観察している時に、子どもからそのように言われることも多いですが、社会性などの観察ポイントとしては有難いですよね。言い方から考えて、家庭でのしつけなのか、特性が強いのか、嗜好の問題なのか…逆に「そういうことを言っちゃいけないんだよ~」という子も周りに必ずいますね。

子どもの遊びがパーソナル化しているので、他者や周囲との関わり方を学ぶ場が無いまま園や学校に入ってくる子が増えているんだよね。就学前に立ち回り方を教えてくれるのはTVとゲームだし。中には園児の頃から15禁や18禁のモノを視ちゃっている子もいるし。そういう子の多くは言わば「主役syndrome」。&言葉遣いが乱雑だもの。そりゃ周りと同調しずらいよなぁ。それがごく少数なら周りと同化しようとして学ぶ機会になるかもだけど、一定数いると関わり方を学べるような空気にならない。

他者との距離をとって関わりを薄くしてトラブルを減らすか、トラブルはありながらも距離の取り方自体を学ぶ場にするか。

「IT化が進めば、他者との関りが薄くなる社会が構築されていくので、社会性は昔ほど無くても良い」って事なら関りを薄くする指導で良いし、さらにATフィールドの張り方まで指導すれば良いのでは?

「学校で学ぶ意味」って子どもたちと考えるときに自分は「自他のかかわり方」を強調して伝えるし、社会性重視の学級運営でしたので、あだ名を支持しますが、それも教室の様子次第ですよね。どんな集団なのかを看取ってから決めないとねぇ。

今回のニュースも、きっと最初に「さんづけ」を提唱して実践した教員集団は、対象児童集団の事を理解してそういう方法を使ったと思うんですよね。何でもそうですけど、形だけ真似しても効果は???