ちょっと凹凹

つらつら考えて・・・くよくよぼやきましょう

鉛筆の持ち方指導は大事なのか

一昨日、1年生の教室に入って様子を見ていましたが、7割くらいの子は変わった鉛筆の持ち方をしていました。変わった持ち方をしている子のほとんどは姿勢が崩れていたのでした。今年度はスタートが2か月遅いなどの影響もあるのか、例年より気になる子が多い感じがしています。

ペンの持ち方は大人でも変わった持ち方の人がいて、教員の中にも親指突き出し型の先生がいたりします。「書ければいいじゃん」と思うのですが、支援系のポジションにいると「たかが鉛筆の持ち方」にはならない訳で・・・

指導の仕方はyoutubeにも色々あがっています。


えんぴつのもちかた | トンボ鉛筆


正しいペンの持ち方|ながらでできる矯正・改善方法【美文字トレーニング】

 

調べるといろいろなやり方が出てきます。そのまま子どもの指導に使えるものもありますが、教材研究が必要なものもあります。このご時世なので、家庭に動画を紹介して宿題にするなんてどうなんだろう?

担任していた頃は、「困ってなければいいや」というスタンスで、薄い全体指導の後、書字がはみ出す位の子に個別指導をしていましたが、あまり力を入れていたわけではありませんでした。一番使ったのは紙を挟むクリップです。目玉クリップではなく、三角柱に羽が生えた形状のヤツです。結構効果があったという感想です。

書ければいいじゃん

って、それも一理あるかと今でも思いますが、どのくらい書ければいいのか、という点と姿勢や学習への影響まで視野に入れて、それでも大丈夫なら好きに書けばいいじゃんという考えに今はなっています。

正しいフォームだと、①筆先の可動範囲が広い ②筆先がよく見える ③疲労しにくい、他にもあると思いますが、この面だけでも大きいのでは?

筆先が見えないから頭部を傾けて見ようとする。だから姿勢が偏る。

可動範囲が狭いから腕の動きが大きくなる。だから書くのが遅くなる。

疲労しやすいから学習時間も短くなる。

そもそも、親指と人差し指で「つまむ」動きが出来ないんじゃないかしらん?就学前の子どもの環境が年々手の巧緻性を奪っているような気がします。

さて、そうなってくると、家庭での指導も一定ではないので、鉛筆の指導を行う時期はもう少し大きくなってからにしますか?少なくともシャーペン使用禁止の学校は、鉛筆の使用時期も遅くしないとね。一人一台タブレットPCがあるなら大丈夫でしょ?鉛筆なんか使わなくても指動かして文字指導ができるよ?